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安部修仁 (吉野家ホールディングス)

      2017/02/28

安部修仁は、誰もが知る牛丼チェーン「吉野家」を展開する吉野家ホールディングスの会長です。ミスター牛丼という呼称もあります。

高校卒業後はプロのミュージシャンを目指していましたが、音楽活動をしながら生活のために吉野家でアルバイトをしていたという経験があります。それが、安部修仁と吉野家の縁のはじまりです。1972年に吉野家に入社し、アメリカへの進出を考えていた当時の会社の構想実現のためにイリノイ州に語学留学したという経験も持っています。1980年代には幹部に抜擢され、1988年には取締役に就任します。その後、日本ダンキンドーナツ社長などを経て1992年に42歳という若さで代表取締役社長に就任し、それ以来、吉野家の経営を陣頭指揮しています。

2003年に発生したアメリカのBSE問題で米国産牛肉が輸入禁止となった時にライバル社が豪州産などを使って牛丼を提供しましたが、安部修仁は米国産の牛肉にこだわったため、牛丼の販売を一時停止せざるをえなくなりました。こうした状況においても、会社のブランドと味を守るために自分の信念を貫いたといえます。これはアルバイト時代に上司からたたきこまれた吉野家の牛丼の味と伝統を守るというプライドに起因するといわれています。

安部修仁は、アルバイトから努力して社長、会長にまで上りつめたという経歴の持ち主としても知られています。1部上場企業に非正規雇用出身者が経営者になるというのは珍しいケースであり、現代の若者に夢と希望を与える存在となっています。

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